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東京地方裁判所では，履行テストがあります。

履行テストとは，個人再生手続の開始決定がなされてから，再生計画の認可決定までの間，債務者は，債務者が予定している再生計画案に従って，毎月，個人再生委員の預金口座に分割予納金を振り込むという手続です。分割予納金の積立額の中から，個人再生委員の報酬金１５万円が控除され，残額は返金されます。

計画弁済総額が１００万円であり，返済期間が３年の場合，分割予納金は，月額２万８０００円となります。計算式　１００万円÷３６月=２万７７７８円

履行テストを実行できない債務者は，再生計画も実行できないと予想されます。したがって，履行テストを実行することは，再生計画が認可されるために必要です。

 小規模個人再生の場合は，書面投票により決議で，再生計画案が否決されないことが必要です。小規模個人再生の債権者は，再生計画に同意しない旨を回答することができ，その議決権者が議決権総数の半数に満たず，かつ，その議決権の額が議決権の総額の２分の１を超えないときは，再生計画案の可決があったものとみなされます。

 給与所得者等再生の場合は，再生債権者の議決権行使は認められていません。