希望退職制度とは,
社員全員に対して退職勧奨する方法です。
会社に資金的余裕があれば,早期退職に応じる者には,割増退職金を支払うという提案をする方法があります。大量の人員を退職させる必要がある場合には,希望退職制度を活用するべきです。
希望退職制度においてのポイントは以下のとおりです。
@応募者には,割増退職金を支払うことを告知すること
A割増退職金の額については増額交渉に応じないことを告知すること
B応募の期限を決めて告知すること
C応募者には,再就職支援プログラムを用意すること
D希望退職制度の説明会を開催し,宣伝文書を配布して,早期退職に応募した方が得であるという宣伝をすること
E会社は,応募者によっては,早期退職制度を適用しないことができることを告知すること
将来にわたって支払わなければならない人件費と割増退職金を比較考量して,会社が出せる割増退職金を算定する必要があります。
会社としては,
優秀な社員が退職することを防ぐ必要がありますから,会社に拒否権が必要です。
社員全員に対し退職勧奨することは,
将来,特定の社員を整理解雇する場合に,解雇回避努力義務を尽くしたことの証拠になるというメリットがあります。