会社があなたを追い出そうとするケースは,以下のとおり3パターンあります。
1.経営者が労働者に対し悪い感情をもった場合
例 @経営者とのコミュニケーションに障害が生じた場合
A経営者が労働者の言動によって自尊心が傷ついたと感じた場合
B労働者が経営者の期待する人間像と異なる行動をとった場合
2.会社に余剰人員が発生した場合
例 @会社の売上が減少し,人件費を削減する必要がある場合
A会社が事業内容を変更し,部署の閉鎖,縮小をする場合
B新入社員を採用する場合
3.労働者が問題社員である場合
例 @業務成績が悪い
A上司・同僚・部下との協調性がない
B遅刻・早退・欠勤が多い
C仕事上のミスが多い
D会社の服務規律違反が多い等の問題行動がある社員
経営者が労働者に対し悪い感情を持ったことが原因の場合は,労働者を追い出すことは理不尽なことですから,退職を拒否するべきです。
会社に余剰人員が発生した場合は,会社の経営責任ですから,労働者は,退職を拒否するべきです。
労働者が問題社員である場合であっても,労働者を改善・指導することが会社の義務・責任ですから,労働者は遠慮なく退職を拒否するべきです。仮に,労働者に何らかの問題があったとしても,会社が労働者を追い出すことは,労働契約法16条の解雇の要件を充たすような重大な事由がない限り,不当なのです。
したがって,いずれにせよ,会社が労働者を追い出そうとした場合は,堂々と,退職を拒否するか,あるいは,できる限り特別退職金を多く得ることを目指すべきです。
〒150-0021
東京都渋谷区恵比寿西1-10-6
恵比寿ツインズ401
TEL 03-5784-2214
FAX 03-5784-2215